耳で気づいた季節の変わり目
10/7
やっぱり気分が落ち込みがちだったけどパソコン開いてみたらテンション上がってきた。
窓の外から風の音が聞こえる。
入院中で外に一歩も出られないので外が寒いのか熱いのかいまいちどころか全くわからない。
世間では秋が短すぎるとか冬がいきなりきたとか言ってるけど自分には全くわからない。
自分どころか、病室にいる他のみんなも同じ気持ちなんだろう。
1日2回あるリハビリを担当してくれている理学療法士の人たちは何人か居て、喋りかけてくれる話題も人によって全く違う。
筋トレが趣味のリーダー、ラーメン好きの好青年とかその他にもまだまだいるんだけどみんなそれぞれの話題がある。
それぞれの話題があるけれども何らかの共通性を感じつつあった。
だけどそれがなにかはわからなかった。
理学療法士のみんなは入院中の患者に気を遣いつつも自分の休日なんかの話をしてくれる。
筋トレリーダーは「食べ物の話になっちゃうんですけど...」って遠慮しつつも先日一年ぶりに食べたという焼肉の話をしてくれた、ビールなんかも飲んだと言っていた。
ラーメン好きの好青年は、入院当初は全くラーメンの話題はなかったんだけど10月に入って急にラーメン好きなんですよねって話になった。
そして、先日友達としゃぶしゃぶ食べ放題の店に行ったという話をしてくれた。
その時はただ何となく聞いてたんだけど、思い返してみてピンときた。
外のみんなは、寒いんだ。
寒いから、焼肉食べてビールを飲む気になった。
寒いからしゃぶしゃぶを食べに行った。
会話の中で寒くなったから食べに〜とは一言も言わなかったから当人たちも気づいてないのかもしれないけど体は季節が変わったのを感じて温かい食事を求めてるんだと気づいた。
そしてそういう会話の中で季節が変わったんだということに気づいた、ということに気がついた。
生まれて初めて耳で季節を感じた。
そんな日記でした。